平成23年5月31日、先の東日本大震災で被害にあった南相馬へ有志を募ってボランティアに行ってまいりました。(総勢7名参加)
その前日に仁叟寺にて、檀家の皆様はじめ多数の方々から頂いた野菜の仕込み作業を行い、翌早朝福島に向けて出発しました。
まず、今回のボランティアの受け入れのご縁を作っていただいた新祥寺様へご挨拶
その後、避難箇所となっている原町第一小学校にて必需品をお渡しし、炊き出し作業を行い、けんちん汁を振舞いました。
また、被災された方々の為にと思い、地元の仏具店様に、黒檀・紫檀のお位牌50柱を寄贈させていただきました。
そして、新祥寺様での慰霊供養、海岸部の被害の激しかったところでの慰霊供養を修行。
文章にするととても短いですがとても濃密でそして考えさせられる時間になりました。


けんちん汁の炊き出し準備。

新祥寺副住職様とのツーショット(副住職の大本山總持寺修行時代の仲間です。)
今回のボランティア受け入れに際しご尽力いただきました。感謝。

沢山の野菜が入りとても美味しそうに仕上がりました。
多くの美味しかったですとの言葉いただきました。皆様に感謝です。

位牌50柱を地元の仏具店に寄贈
被災者の方の希望があれば、廉価で提供してくださるとおっしゃっていただきました義心の厚い社長様です。

新祥寺様本堂で慰霊供養及び震災物故者位牌開眼法要を勤めました。
(震災で亡くなられた方のご遺骨を多数預かっておられました。)

津波の被害の様子
大震災経過から早三ヶ月が過ぎようとしておりますが、その爪痕はまだまだです。
撮影した場所ですが、以前は林に囲まれていた集落であったそうです・・・。

津波の恐ろしさを知ることのできる写真。
海岸から2キロ以上離れているところにまで船を運ぶ力・・・・・・怖いものです。

津波の被害が激しかったところでの慰霊供養、色々と考えさせられた時間でした。



今回、新祥寺副住職様とのご縁で南相馬市の伺わせて頂きました、副住職様は龍源寺の大施食会でご法話を務めた事もあり、大本山總持寺修行中は勿論、その後に亘って公私共に友誼を結ばせております。

3月11日の地震の報に接し、連絡を取り合い今回の件に至りました。


なお、今回行ったボランティアは、
 1.避難所にて炊き出しボランティア(野菜は全て地元檀家さん達から頂きました)
 2.避難所にコーヒー・ポカリスエット・タオルなどの物品を寄贈(事前に必要な物品を伺っておきました)
 3.地元仏具店様に黒檀・紫檀の位牌50柱を寄贈
 4.ご遺骨を多数預る新祥寺様本堂にて慰霊法要と新たに造立された東日本大震災物故者位牌の開眼供養
 5.被害が甚大であった被災地にて物故者法要
などを務めさせていただきました。


ボランティアは一度きりの花火ではございません。今後末長く出来る事を勤めさせて頂く予定です。
6月中に第2回目の炊き出しも予定しております。関係各位には宜しくお願い申し上げます。

不肖ながら、避難所にて挨拶とお話をする機会もございました。
拙僧が一番伝えたい事をお話しいたしました。
以下その挨拶の要約を結びの言葉といたします。

『皆様方は、1人ではない
どこかで思いを持っている人がおります。
ゆっくりと、こつこつと、少しずつでもいい、前へ進んでいくお手伝いを微力ながらさせて頂きます。
共にがんばろう日本! がんばろう東北!』






参加者
福島県新祥寺副住職 野田精顕師
群馬県長松寺内 山端紹之師
群馬県妙参寺住職 前山文伸師
群馬県向雲寺副住職 山内圭道師
北海道 武井一心師
東京都 副島大基師
群馬県龍源寺住職・仁叟寺副住職 渡辺龍道
群馬県 高橋誠氏