既に各種報道等でご存知かと思われますが、去る三月十一日に東北地方で発生いたしました東日本大震災では、多くの方々が亡くなり、また行方不明になっております。

 地震はもとより、それによって発生し大きな被害をもたらした大津波、今なお復旧の見通しが立たない原発、それに伴う電力不足と放射能の脅威と多くの影響を与えております。先行きが不透明で尚且つ暗い話題が多い現在ですが、こういった時こそ仏教的精神に則った助け合い、思いやりの慈悲の心を持ちたいものです。我々の出来る事は些細な事かも知れませんが、自身の為すべき事をこつこつと果たして行く事こそ大切であると考えます。  住職及び副住職は、地震発生時は仁叟寺におりました。すぐに堂内及び境内などを確認。幸いなことに、仁叟寺の被害状況は、燈籠一基倒壊のみでした。茲にご報告申し上げます。

 震災発生後、すぐに震災物故者精霊供養のために位牌を造り、本堂に安置申し上げました。また、義捐金募金箱を設置し、参拝者や檀信徒の皆様に募金を呼び掛けております。ほか、被災地では多くの寺院も流されました。幸いに残った寺院は、避難所や霊安所になったとも伝え聞いております。当山では、下記の通り各団体への募金をさせていただき、また被災寺院へ法衣や仏具等段ボール三箱分を早急に送らせていただきました。  一日でも早い復旧と復興を祈念しております。

合掌
曹洞宗群馬県宗務所義捐金
曹洞宗本庁義捐金
SVAシャンティ国際ボランティア(旧曹洞宗ボランティア)義捐金
上毛新聞社義捐金
五輪櫻会より義捐金
大震災発生以降の賽銭ほか浄財を義捐金として拠出
即眞会会員被災寺院義捐金
福島復興プロジェクトチーム「花に願いを」賛助金
(平成24年3月現在)
3月12日大震災物故者諸精霊位牌を本堂に安置。
3月13日仁叟寺大般若会・大施食会にて大震災物故者追悼を併せて修行。
3月14日法衣・仏具類が不足との情報があり、被災地域寺院(宮城県石巻市)に、段ボール3箱分の法衣・仏具類を送付。
3月彼岸会初彼岸会法要などの席上、義捐金を勧募
春彼岸会明けより、境内の夜間照明を節電の為に停止。山内の節電も開始しました。
3月末宗務所・本庁・SVA・上毛新聞社・被災地域障害児義捐金等に義捐金を送金。
4月8日花祭りに併せ、仁叟寺にて五輪櫻(高崎市指定保存樹)下にて募金活動。
4月10日群馬県曹洞宗青年会主催義捐金勧募托鉢(高崎駅)。
4月29日龍源寺大施食会・蚕影山例祭にて大震災物故者追悼を併せて修行
参列者に勧募のお願いと震災関連特集の寺報「山雲水月」32号を配布。
5月2日群馬県曹洞宗青年会主催義捐金勧募托鉢(館林市茂林寺様)
5月23日龍源寺主催大本山總持寺団参(団参時に炊き出しの物品を改めて依頼申し上げ、大本山總持寺様拜登と併せ大震災物故者追悼を祈念)。
5月30日31日の炊き出し準備と仕込み作業を仁叟寺にて実施。
5月31日有志と共に福島県南相馬市内にて炊き出しと被災地慰霊及び視察。
6月1日当山境内に「がんばろう日本」のぼりを設置。
6月13日14日の第二回被災地炊き出し準備と仕込み作業を仁叟寺にて実施。
6月14日有志と共に福島県南相馬市内にて第二回被災地炊き出しと被災地慰霊及び視察。
6月18日震災物故者の100ケ日法要を龍源寺にて修行。
6月28〜29日曹洞宗群馬県宗務所主催現職研修会。28日の最終講義時に、東日本大震災物故者供養を修行し、県内若手僧侶に依る震災支援活動報告を行いました(拙僧も短いながらも発表させていただきました)。
7月8日仁叟寺にて吉井町仏教会総会。会議に先立ちまして東日本大震災物故者供養を修行いたしました。
7月盂蘭盆会孟蘭盆会
盆にあたりまして当山及び龍源寺京浜地区檀信徒に8月25日予定のボランティアバザー物品提供の依頼を行いました。
7月21日曹洞宗群馬県宗務所主催人権研修会。当山でのボランティア活動でご縁のございました福島県南相馬市原町JC理事長・田中正章氏を講師に講演会が行われました。
7月27日県内有志にて福島県南相馬市仮設住宅地域でのボランティアバザーがございました。
7月31日群馬県曹洞宗青年会主催義捐金勧募托鉢(伊香保温泉)。
※残念ながら台風にて中止となりました
8月8日TBSが震災関連の活動について龍源寺に取材に見えられました。
8月11日8月8日に来山されたTBSの夕方のニュースにて龍源寺が紹介されました。
8月盂蘭盆会旧暦孟蘭盆会
盆にあたりまして当山及び龍源寺檀信徒に8月25日予定のボランティアバザー物品提供の依頼を行いました。
8月19日群馬県曹洞宗青年会主催義捐金勧募托鉢(草津温泉)。
8月24日25日のボランティアバザーの荷物積み込みを仁叟寺にて実施。
8月25日有志とともに福島県南相馬市内仮設住宅集会所にてボランティアバザーと被災地慰霊。
9月17日多胡碑フォーラム開催
東日本大震災にて当町に避難を余儀なくされておられます方をご招待させて頂きました。
9月彼岸会秋彼岸会中日
東日本大震災で亡くなられた方々は、この秋彼岸会が初彼岸会となります。当山での合同供養法要の折、共にご回向申し上げ、勤めさせて頂きました。
10月31日高崎市牛伏ドリームセンター避難所閉鎖
高崎市の被災者避難所になっております牛伏ドリームセンターが避難所としての役目を終了いたしました。
避難されておられた方に於かれましては、慣れない土地での生活、大変だったと存じます。当山でも100カ日・新盆・初彼岸会とお参りに見えられた被災者の方もおられました。先行きは未だに不透明ですが、少しでも前へ進んで歩めるよう、当山でも出来る事をさせて頂こうと思っています。

※ 足繁くお参りに参られたT翁曰く「高崎市及び高崎市民の皆様に感謝申し上げたい」との事。一市民としてありがたく思います。関係各位お疲れ様でした。
11月5日〜6日第49回群馬緑蔭禅の集い
群馬県曹洞宗青年会(会長 山端耕之師)主催の恒例行事。今年は東日本大震災の影響で時期を延期しました。(会場は当山。)
講師はボランティア活動でもお世話になりました福島県南相馬市新祥寺:野田精顕老師が見えられご法話を賜りました。
演題は「までいのススメ」(‘までい’とは南相馬地域の方言で、温かい心を指します)
11月 高崎市より感謝の手紙が届きました。
12月18日群馬県曹洞宗青年会主催義捐金勧募托鉢(高崎駅)。
12月31日〜1月1日除夜会及び二年詣り
東日本大震災物故者諸精霊位牌を本堂に安置し、参拝者に手を合わせていただきました。
2月3日大節分会
東日本大震災物故者諸精霊位牌を本堂に安置し、参拝者に手を合わせていただきました。また、浄財を義捐金として寄附いたしました。
2月28日群馬県宗務所寺族会修正会(高崎メトロポリタンホテル)
共に慰霊及びボランティア活動をされました長松寺・山端紹之老師が、被災地支援活動報告を務めました。
2月28日〜29日青少年教化委員連絡協議会(宗務庁)
宗務庁にて2日間に亘って開催されました連絡協議会に参加させていただきました。今回は被災地支援活動報告が主ということで、不肖ながら群馬県の青少年教化委員を代表し、副住職が報告を申し上げました。
報告資料
3月1日太陽光発電開始
副住職の自坊「龍源寺」に設置申し上げました太陽光発電が運行開始となりました。
3月11日大般若会大施食会法要
東日本大震災が発生しちょうど1年が経ちました。当山での大般若会大施食会供養法要の折、共にご回向申し上げ、勤めさせて頂きました。
4月8日桜花観音像開眼供養
仁叟寺境内の五輪桜脇に東日本大震災の犠牲者供養のための桜花観音像を設置し開眼供養を行いました。
新聞掲載記事
4月29日 龍源寺大施食会・蚕影山例祭にて大震災物故者追悼を併せて修行。供養のために卒塔婆も建立し参列された皆様方と共にご回向いたしました。
5月2日 群馬県曹洞宗青年会主催義捐金勧募托鉢(茂林寺)。
5月27日 群馬県曹洞宗青年会主催東日本大震災支援チャリティ公演、劇団四季『ガンバの冒険』
15:00開演(会場14:30) 会場:伊勢崎市文化会館大ホール
リンク
6月2日 群馬県曹洞宗青年会主催義捐金勧募托鉢(水澤寺)。
6月16日〜17日 第50回群馬緑蔭禅の集い
群馬県曹洞宗青年会(会長 山端耕之師)主催の恒例行事。
第50回となる節目の禅の集いで、富岡市光嚴寺様を会場に修行いたしました。
不肖ながら拙僧による東日本大震災被災地域慰霊及び支援活動の報告もさせて頂きました。
募集要項
新聞掲載記事
7月26日〜27日 第9回こども禅の集い(館林・普済寺)
群馬県曹洞宗青年会主催による子供禅の集い。
被災者にお渡しするため子供たちと一緒に念珠(数珠)を作成いたしました。
募集要項
新聞掲載記事
8月21日 群馬県曹洞宗青年会主催義捐金勧募托鉢(草津温泉)。